三井住友カード「選べる無料保険」選んで良いプランとダメなプラン

保険の選び方

三井住友カードのカード付帯保険が2022年4月14日から、旅行保険以外の商品も選べるようになりました。

私も、SBI証券での積立投資用に三井住友カードNLゴールドカードを保有していますが、確かにこのコロナ禍では旅行もしにくいですし、旅行保険以外に選択できるようになったのは、良い改定だと思います。

 

ただ、正直イマイチというより、それはダメだろ・・・と言う保険もありました。

 

今回は「選べる無料保険」で選んで良いプラン、ダメなプランについて解説します。

三井住友カードをお持ちの方、検討中の方は是非最後までご覧ください。

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三井住友カード「選べる無料保険」のラインナップ

さて、三井住友カードの付帯保険サービスですが、今までは「お買物安心保険」と「旅行安心プラン」(今までは単純に海外・国内旅行傷害保険という名称でした)がセットされていました。

 

2022年4月14日以降、「お買物安心保険」は今まで通りあるものの、「旅行安心プラン」だけでなく、「日常生活安心プラン」「持ち物安心プラン」「ケガ安心プラン」から選べるようになりました。

三井住友カードHPより

 

なお、それぞれの保険はカードによって補償内容が異なりますので、基本的に以下の4区分に分けて説明いたします。

 

①プラチナ:三井住友カード プラチナ(プラチナプリファード除く)、三井住友ビジネスプラチナカードなど

②ゴールド:プラチナプリファード、ゴールド、プライムゴールドなど

③ヤングゴールド:ヤングゴールド、エグゼクティブ

④その他:ゴールド(NL)、三井住友カード 一般A、アミティエ

 ※項目が多くなるので法人カードは除いています。

こうやって見ると、ゴールドとゴールド(NL)で補償内容違うんですね。

三井住友カード 旅行安心プランの内容

まずは、今までの基本である旅行安心プランについて見ていきたいと思います。

海外旅行補償

以下に簡単に表にまとめてみたいと思います。

①プラチナ②ゴールド③ヤングゴールド④その他
旅行代のカードでの決済不要必要必要必要
傷害死亡・後遺障害最高1億円最高5,000万円最高3,000万円最高2,000万円
傷害治療費用500万円300万円100万円100万円
疾病治療費用500万円300万円100万円100万円
賠償責任1億円5,000万円4,000万円2,500万円
携行品損害
(免責3,000円)
100万円50万円25万円20万円
救援者費用1,000万円500万円150万円150万円

こうやってみると、やっぱりプラチナの補償内容はすごくいいですね。三井住友カードで旅行代を決済していなくても補償が付いてくるのも良いですね。

 

海外旅行保険で重要なのは、特に重要なのは賠償責任、疾病治療費用だと思いますが、北米などに行かれる方は賠償金額も、疾病治療も補償が多いほうが良いと思います。

国内旅行補償

また、表にまとめてみていきたいと思います。

①プラチナ②ゴールド③ヤングゴールド④その他
旅行代のカードでの決済不要必要必要必要
傷害死亡・後遺障害最高1億円最高5,000万円最高3,000万円最高2,000万円
入院保険金日額5,000円5,000円なしなし
通院保険金日額2,000円2,000円なしなし

やはり、ここでもプラチナの良さが目立ちますね。

③ヤングゴールドや、④その他は傷害死亡・後遺障害だけですから、はっきり言ってオマケ程度であまり役には立たない気がします。

三井住友カード 日常生活安心プランの内容

では次に、日常生活安心プランについてです。

これは個人賠償責任保険が自動でついてきます。個人賠償責任保険は私のオススメの保険です。

こちらも補償内容について見ていきましょう。

①プラチナ②ゴールド③ヤングゴールド
④その他
個人賠償責任危険補償最高1億円最高100万円最高20万円
傷害死亡・後遺障害30万円5万円
後遺障害等級第1~7級限定
5万円
後遺障害等級第1~7級限定

 ※いずれも個人賠償責任危険補償はご本人だけでなく、配偶者、同居の親族および別居の未婚の子も対象になります。

 

いや、正直冗談かと思いました。

賠償責任の保険で100万とかありえないです。20万なんてもっての他です。

 

こういうので入ったつもりになってしまうのが一番危険です。

 

これは①プラチナ以外は完全なる地雷プランですので、①プラチナの方以外は絶対に選んではいけません。

三井住友カード 持ち物安心プランの内容

次は持ち物安心プランについてです。

①プラチナ②ゴールド③ヤングゴールド
④その他
携行品損害補償
(免責3,000円)
最大25万円最大5万円最大3万円
受託物賠償責任補償
(免責5,000円)
最大10万円最大10万円なし
傷害死亡・後遺障害
(後遺障害等級第1~7級限定)
5万円
5万円
5万円

ここで注目の点は、①プラチナと②ゴールドには受託物賠償責任補償が付いている点です。

 

受託物賠償責任補償は、個人賠償責任保険では対象とならない、他人(レンタル業者含む)から借りた物品を損壊・紛失・盗難被害などにあった際に使える補償です。

 

よく、個人賠償責任保険で対象にならないの?と言われる事がありますが、こういう預かったものは対象にならないんです。

 

そのため、個人賠償責任保険を自動車保険などで特約として契約していても、通常はこの補償は付いていません。

そのため、これがセットになっている①プラチナと②ゴールドだと、持ち物安心プランにするのはありだと思います。

三井住友カード ケガ安心プランの内容

最後にケガ安心プランについてです。

ケガ安心との事ですが、交通事故による入院限定ですから、本当は「交通事故安心プラン」な気がします。

①プラチナ②ゴールド③ヤングゴールド
④その他
交通傷害入院補償
(支払限度日数:60日)
7,000円/日3,000円/日1,000円/日
交通傷害入院一時金補償
10万円2万円1万円

交通事故限定ですので、自転車によく乗られる方などは良いかも知れませんが、それ以外の方はあまり意味無いかもしれないですね。

三井住友カード「選べる無料保険」結局どれを選ぶべき?

さて、選べる4つのプランを見てみましたが、結局どれを選ぶのが良いでしょうか?

各カードランクごとに勝手に評価していきたいと思います。

①プラチナカードの場合

まずは、①プラチナカードなどをお持ちの場合ですが、

・旅行安心プラン⇒定期的に旅行行くならベストチョイス

・日常生活安心プラン⇒自動車保険の特約などに付けてもせいぜい2~3千円ですので、優先度は低いです。

・持ち物安心プラン⇒携行品を外出先に持ち出す機会が多い方や、レンタル品を借りる事が多い方にはオススメです。

・ケガ安心プラン⇒自転車が趣味など、交通傷害が必要な方にはアリだと思いますが、利用価値が高い方は多くなさそうです。

 

流石にプラチナカードの場合は、どれも補償内容は悪くない気がします。

②ゴールドカードの場合

次に②ゴールドカードをお持ちの場合ですが、

・旅行安心プラン⇒プラチナより補償内容は悪いものの、旅行に行くならアリです。

・日常生活安心プラン⇒ありえません。絶対選んではダメ

・持ち物安心プラン⇒プラチナより携行品損害の金額は低いものの、悪くありません。

・ケガ安心プラン⇒他が不要な方の選択肢程度だと思います。

一番いいのは、旅行安心プランだと思いますが、持ち物安心プランでも悪くありません。

③④その他、ゴールド(NL)などの場合

最後に③のその他や、④の私も保有しているゴールド(NL)の場合です。

・旅行安心プラン⇒年に一度でも海外旅行に行くなら、これ一択だと思います。

・日常生活安心プラン⇒ありえません。絶対選んではダメ

・持ち物安心プラン⇒だいぶ魅力が下がりますが、他が不要なら・・・

・ケガ安心プラン⇒他が不要なら・・・

保険の内容としては正直イマイチですね。

 

年に一度でも海外旅行に行かれる方でしたら、旅行安心プランのままが良いと思います。

ケガ安心、持ち物安心だと、どちらも大して魅力ないですが、絶対行かない旅行保険なんて不要・・・と言う方が選ぶプランでしょうか。

日常生活安心プランだけは絶対にやめた方が良いです。

一度選んだプランは変えられるの?

さて、気になるプラン変更についてですが、決めたプランは永続的ではなく、1年毎に変更する事も可能です。

 

例えば、「今年は海外旅行の予定は絶対にない」などと言う場合は、1年だけ違うプランにすることも可能です。

 

三井住友カードHPより

補償内容は旅行安心プランのままが一番良いと思いますので、早く気軽に海外旅行に行けるようになるといいですね。南の島でゆっくりしたいです。

まとめ

いかがでしたか?

コロナもあり旅行になかなか行きづらい状態ですから、必要な保険を自分で選べる三井住友カードの「選べる無料保険」はコンセプトとしては非常に良いと思います。

ただ、流石にプラチナカード以外の「日常生活安心プラン」はいけてないと思います。この金額では全然安心できません。

 

それ以外のプランで、是非実際に使える保険を選んでみてください。

ちょこっとでもお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
ひかる

某金融機関で保険に関する仕事をしています。
当ブログではちょこっと裏話もまじえながら保険や資産運用に関する考え方などを発信しています。
【保有資格】
1級FP技能士・TLC(生保協会認定FP)・損害保険プランナー・特別会員証券外務員(1種・内部管理責任者)

管理人のプロフィールやこのブログのコンセプトなどはこちらをご覧ください。

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