2023年末の廃止が決定してから人気が出てきたジュニアNISA。
通常の証券口座と異なり1人1口座しか開設できないため慎重な選択が必要です。
息子の口座をSBI証券で、娘の口座を楽天証券で開設し使い比べてみました。その結果、私のオススメはSBI証券でした。何故SBI証券の方がオススメなのか解説します。
ジュニアNISAとは?
ジュニアNISAは2016年度から始まった未成年者を対象とした少額投資非課税制度です。
その名の通り未成年者(0~19歳)を対象とした制度で、毎年80万円分の非課税投資枠が設定され、上場株式や株式投資信託などの配当・譲渡益などが非課税(非課税期間5年間)となる制度ですが、18歳までは払出制限があることなどから人気が低迷し2023年末での廃止が決定しています。
皮肉なことに廃止が確定して以降、払出制限の問題が無くなる事などから人気が出てきており、ジュニアNISA口座の開設を検討されている方も増えてきています。
我が家も廃止決定を契機に口座開設しました。
通常のNISAと同様に、1人につき1口座しか開設できないので、どの証券会社で開設するか検討が必要です。
ただし、今回取り上げたSBI証券も楽天証券も親権者が口座を保有していないとジュニアNISA口座を開設することが出来ません。
現在どちらか片方の証券会社にしか口座を保有していない場合は、手間もかかりますし、その証券会社にジュニアNISA口座を開設するのが良いと思います。
SBI証券と楽天証券の違い
まず大前提としてSBI証券も楽天証券も手数料も安く非常に良い証券会社です。私は両社共に口座開設しており、両社共に利用しています。なお、ジュニアNISA口座での取引は両社共に手数料が一切かかりません。主な違いは下記の通りですが、詳しく解説していきます。
買付手数料 | 無料 | 無料 |
売却手数料 | 無料 | 無料 |
PTS取引 | 〇 | 〇 |
外国株式 | 〇 | × |
IPO抽選参加 | 〇 | × |
取引画面 | 同じ | 専用画面 |
事前の資金移動 | 不要 | 必要 |
外国株式の取引が出来るか?
最近特に米国株高の影響で外国株式・外国ETFが人気です。
ジュニアNISA口座においては、SBI証券では外国株式の取引が可能ですが、楽天証券では取引できません。そのため、外国株式等の取引を検討されている方はSBI証券で開設すべきです。
IPOへの参加が出来るか?
楽天証券ではジュニアNISAだけでなく通常のNISAにおいても、IPO抽選への参加が出来ません。
一方、SBI証券はジュニアNISA口座でもIPO抽選への参加が可能です。ただし、SBI証券ではかなり資金力が無いと当選は難しいです。
しかし、SBI証券ではIPO抽選に参加し落選しても、IPOチャレンジポイントが貯まりますので、いつか必ず当選できます。コツコツIPOチャレンジポイントを貯めるのもオススメです。
IPOに参加したい場合はSBI証券で開設すべきです。
SBI証券を使う場合は毎回IPO抽選に参加してIPOチャレンジポイント貰いましょう。
取引画面の違い
SBI証券は通常の口座と全く同じ画面で取引が出来ます。一方楽天証券ではジュニアNISA専用の取引画面になります。
これについては一長一短かと思います。私はSBI証券で息子の投資信託を買付した際に、ジュニアNISA口座を設定していたつもりが、通常の特定口座にて取引していました。
楽天証券では専用画面の為、そのような失敗をする可能性がありません。通常と同じ画面で取引したい場合はSBI証券・失敗をする可能性を無くしたければ楽天証券です。
事前の資金移動の必要性の違い
SBI証券は事前にジュニアNISA口座に資金を移動しなくても取引可能で、取引時にNISA扱いにするか、特定口座扱いにするか選べます。
一方、楽天証券においては、事前に未成年口座からジュニアNISA口座に資金移動をする必要があります。
実際にジュニアNISAとして投資した金額以外も払出制限の対象になるのは納得感に欠ける気がします。
この点については明らかにSBI証券が便利だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?SBI証券も楽天証券も投資家の味方の良い証券会社だと思いますが、ジュニアNISA口座においては、SBI証券の方が使い勝手が良いように思います。
ちょこっとでも参考になれば嬉しいです。