2020年10月1日からSBI証券の手数料プランの内の「アクティブプラン」がさらに安くなり、なんと1日100万円以内の取引だと、手数料が無料になりました!
経営大丈夫?と思うところですが、我々一般投資家には非常にうれしい話です。
ところが、少しだけ注意点があります。
今回はその注意点について解説していきます。
SBI証券の手数料アクティブプランとは
SBI証券で株の取引きをするには2つの手数料プランがあります。
「1日の約定代金合計額」に対して手数料がかかるアクティブプランと、「1注文の約定代金」に対して手数料がかかるスタンダードプランです。
2020年10月1日に手数料が下がったのは、アクティブプランだけです。
取引方法によって、どちらが有利か不利かは変わりますが、今回はアクティブプランについての説明を行います。
一般の投資家にとっては、1日100万円までの取引であれば手数料がかからないのは、非常にメリットがある話だと思います。
※信用取引(一般・制度)それぞれ100万まで無料で、合計300万まで無料とありますが、ここでは現物の100万のみで話を勧めます。
なお、スタンダードプランとアクティブプランの変更はすぐに出来ます。翌日から反映させることが出来ます。
そのため、一般の投資家にの方は、通常はアクティブプランにしておいて、必要な時だけスタンダードプランにするのが安上がりなケースが多いと思います。
SBI証券の手数料アクティブプランの注意点
いままで説明の通りSBI証券のアクティブプランは一般投資家には非常にありがたい制度ですが、落とし穴があります。
アクティブプランで100万未満の取引なのに手数料?落とし穴について
SBI証券では、通常の取引所取引(東証など)と、私設市場のPTS取引の有利な金額で約定させるSOR注文という制度があります。
PTSで取引が行われ場合は、通常の取引所取引よりも有利な金額で約定できるのですが、逆にアクティブプランの対象になりません。
そのため、取引額が100万未満なので手数料が無料だと思っても、実は手数料が生じるケースがあります。
スタンダードプランより約5%安いというのがウリらしいのですが、アクティブプランで手数料無料だと思っていた方からすると、正直迷惑な話ですよね。
PTS取引の場合の手数料は以下の通りです。
なお、16:30以降に始まるナイトタイムセッションは取引金額が高くても無料なので、非常におすすめです。そちらは是非活用したいですね。
アクティブプランの落とし穴を回避する方法
さて、この嫌な落とし穴を回避する方法があります。
注文時に市場を東証にし、「SOR指定」のチェックを外すだけです。
ただ、いちいちやるのめんどくさくて忘れてしまうかもしれませんよね。
以下のように、事前に国内株式の注文市場の初期設定という項目がありますので、この項目で、「東証指定」に変更しておきましょう。
そうすれば、想定外の手数料がかかる心配がありません。
変更は以下の手順でやってみてくださいね。
SBI証券のアクティブプラン それでも手数料がかかっている?
以上のようにアクティブプランのメリットと、デメリットの回避法を説明いたしました。
ただ、それでも以下の画面のように注文画面に手数料が表示されます。
でも、安心してください。
SBI証券のアクティブプランでは、約定日当日は見積での約定代金に応じた手数料金額の一段階上の金額を拘束するため、このように手数料額が表示されますが、翌日未明にちゃんとした金額が反映されます。
そのため、表示されていても実際には手数料は発生しないので安心してください。
まとめ
SBI証券のアクティブプランは2020年10月の手数料改定により、1日の取引額が合計100万円未満までの取引が無料になりました。一般投資家に本当にありがたいです。
ただし、自動でPTS取引を選ばれてしまう可能性があり、その場合はPTS取引の手数料がかかってきます。
そのため、予期せぬ手数料支払いを避けるために、しっかりと事前に設定をしておきましょう。
少しでも皆さんの役に立てば嬉しいです。