保険嫌いの人も個人賠償責任保険だけは絶対に入ろう!

保険の選び方

私は保険は必要最低限で良いと思っているのですが、これだけは絶対に入るべきだと考えている保険があります。それが「個人賠償責任保険」です。「日常生活賠償責任」などとも呼びます。

年間の保険料は2~3000円くらいが一般的だと思います。

騙されたと思ってこれだけは絶対に入ることをオススメします。なぜオススメなのか?そして注意点などを説明していきたいと思います。

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個人賠償責任保険(日常賠償責任保険)とは何だろう?

個人賠償責任保険は、個人の方が日常生活を送るうえで、他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまい、法律上の賠償責任が発生した場合に使える保険です。

普通は特約(オプション)となっており、自動車保険や火災保険などの特約として加入します。

では、どのような時に使えるのか、よくある事例を確認していきましょう。

個人賠償責任保険の事例① 自転車事故で他人をケガさせてしまった

自転車で他人をケガさせてしまった場合も個人賠償責任保険の対象になります。

平成25年に神戸地裁で9,521万円の賠償が命じられた判決が業界では有名です。

これは事故当時11歳の男子小学生が夜間に自転車で走行している際に、62歳の女性と正面衝突し、その女性が意識不明の重体となった事故がありました。

この事故は小学生の子供が起こした事故ですが、賠償責任を保護者(母親)が負うことになった事もありニュースでも大きく報じられた事案です。

この他にも高額な賠償事例は多々あります。本人だけでなくご家族が、自転車に乗る可能性のある人は加入必須です。条例等で加入が義務付けられている地域もあります。

なお、自転車乗っている本人がケガをした場合については別の保険になります。

個人賠償責任保険の事例② 洗濯機から水漏れして下の階の部屋に水が漏れた

洗濯機のホースが外れ水漏れを起こし、下の階の他人の家財を壊してしまったり、天井・クロスの修理が発生する事故があります。

実はこの事故かなりたくさんあります。

皆さん洗濯機のホースを繋いでいる蛇口を毎回閉めていますか?

洗濯機を買い替えた場合や、引っ越しで移動させた場合、必ず電気屋さんに「毎回ちゃんと蛇口閉めてくださいね。」と言われますが、私が知っている限り閉めている人は少数派です。

普通洗濯機の蛇口は全開ですから、何かの拍子に外れてしまった場合、勢いよく水が流れることになります。

そして、洗濯は出かけるときにする人が多いので、出かけて帰ってくるとあたり一面水浸しになっており、それが階下に漏れ落ちてトラブルになるケースが結構あります。

つまり、持ち家でも賃貸でもアパートやマンションで2階以上に住んでいる人は、この保険への加入をオススメします。

個人賠償責任保険の事例③ レジャー中に他人にケガをさせた。

スノーボードなどのレジャーやスポーツ中の事故もかなり多いです。

昨年子どもを雪遊びにスキー場に連れて行った際に、うちの妻が後方から来たソリにぶつかられ、ろっ骨にヒビが入るケガをしました。

治療代はそのぶつかってきた人が全額払いましたが、そういう時にもこの保険が利用できます。

釣りで隣の人に針をひっかけてしまった場合や、ゴルフのミスショットで他人にケガをさせてしまった場合なども対象になります。

そのため、アウトドアやスポーツをする人は加入することをオススメします。

個人賠償責任保険の事例④ 買い物の際にバッグが当たりガラス製品を壊した

買い物中の事故も結構多いですね。

バッグが当たって物を壊してしまう事もあるので狭い店内や、割れ物の近くに行くときは注意しましょうね。

小さい子供が商品を壊さないか?と気を取られ、親が壊してしまう事もあるようです・・・

もちろん、こういう時も対象になります。

個人賠償責任保険の事例⑤ ペットの猫が来客のバッグで爪とぎをした

動物による賠償事案も結構あります。

犬が人をかんだり、室内で飼っている猫や犬が来客のバッグにダメージを与えてしまう事などもあるようです。

犬は逃げる人見ると遊んでもらえると思ってじゃれつく事があるらしく、それによりケガさせてしまう事とかもあるようです。

ですので、ペット飼っている人もこの保険をオススメします。

個人賠償責任保険の特徴と注意点

どういう時にこの保険が使えるかを説明しましたが、次に特徴などを説明したいと思います。

個人賠償責任保険は同居してる家族全員が対象になる(違う場合あり!)

1人が契約していると、一緒に住んでいる家族全員が補償の対象になります。

我が家の場合、私が自動車保険に特約でセットしていますが、妻も子供たちも対象になります。

ただし、稀に「本人限定」となっているケースがありますので注意してください。

よく学校などで入学時に個人賠償責任がセットされたケガの保険(傷害保険)を販売していますが、ケガの部分を抜きにして考えると、家族が契約していれば別に必要無いという事ですね。

個人賠償責任保険は法律上の賠償責任のみが対象

あくまで対象となるのは法律上の賠償責任が発生した場合のみです。

たとえば、地震でブロック塀が倒れ、隣の家の車に損傷が発生した場合などは、修理代を出してあげたい気持ちはよくわかりますが、天災の場合通常は法律上の賠償責任がありません。

そのため、対象となりません。

個人賠償責任保険はいろいろな保険にセット可能

ここが一番重要です。

この保険は普通は単品では契約できず、特約として他の商品にセットすることになりますが、自動車保険、傷害保険、火災保険などいろいろな保険にセット可能です。

2件以上契約していても保険料の無駄払いになってしまいますので、必ず他の契約にセットされていないか確認してみましょう。

個人賠償責任保険の示談交渉について

被害相手との交渉をしてくれる「示談交渉」については、実施できる保険会社とそうではない保険会社があります。

相手との交渉はかなり労力がかかりますので、必ず示談交渉してくれる保険会社を選びましょう。

個人賠償責任保険の限度額について

先ほどの自転車の事故でも1億近い賠償金額になりましたが、それ位の賠償金額になる事例は今後も出てくると思います。

たまに限度額3000万円などの保険会社もありますが、最低1億円を目途に考えましょう。限度額を上げても大して保険料は変わりません。出来るだけ高額で契約したほうが安心だと思います。

まとめ

・保険料も高くないので、みなさんにオススメしたいと思います。

・同居している家族全員が対象となる事が一般的ですし、いろいろな保険にセット可能なので、必ず既に他の保険にセットされていないか確認しましょう。

・気になるお値段は、この特約部分だけですと2~3000円です。

いかがでしたか?ちょこっとでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
ひかる

某金融機関で保険に関する仕事をしています。
当ブログではちょこっと裏話もまじえながら保険や資産運用に関する考え方などを発信しています。
【保有資格】
1級FP技能士・TLC(生保協会認定FP)・損害保険プランナー・特別会員証券外務員(1種・内部管理責任者)

管理人のプロフィールやこのブログのコンセプトなどはこちらをご覧ください。

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